揺さぶられた2つの問い
加固先生をお迎えしての研修会。
今回、特に印象に残った問いがありました。
「深い学びって何?」
「いい授業ってどんな授業?」
どちらも、これまで何度も耳にしてきた言葉。
でも、いざ問われると、はっきりとは答えられません。
今回は加固先生のお話だったということもあり、
算数の学習を軸に考えていきます。
「深い学び」って何だろう
対話の中で出てきた「深い学び」のイメージはさまざまでした。
・教えられたことだけで終わらず、いろんな解き方を見つけること。
・それを共有し、比べること。
・学んだことを使って、自分で発展的な課題を見つけたり、問題をつくったりすること。
・実生活に結びつけて考えること。
どれも納得できるものばかりだった。
ただ同時に、
「これが正解」というものはないとも感じた。
おそらく全部正解なのだろう。
誰にとっていい授業?
もう一つの問い、「いい授業とは何か」
ここで大きかったのは、
「誰にとって」いい授業なのかという視点だった。
先生にとっての「いい授業」であれば、
・話し方がうまい
・子どもの言葉をうまく拾える
・構成が整っている
などが挙がる。
一方で、子どもにとっての「いい授業」であれば、
・いきいきしている
・発言が多い
・たくさん考えている
など。
ただ、ここでも自分に問いかけます。
「発言が多いこと」は、本当に全員にとっていいのか。
「たくさん書けること」は、それだけで価値なのか。
見る視点によって、
「いい授業」の意味は簡単に変わります。
前から見るということ
印象的だったのは、授業の見方の話です。
加固先生は、参観のとき前から授業を見るとおっしゃっていました。
理由はシンプルで、子どもの姿を見るため。
なるほど、と思いました。
どこから見るかで、
何を見ているかが変わる。
つまり、
授業の評価そのものも変わってしまうのです。
では、何を目指す?
結局のところ、
どんな授業を目指せばいいのでしょうか。
ここで改めて見えてきたのが、
教材研究の重要性でした。
単発の1時間ではなく、
単元を通して、どんな力をつけたいのか。
それによって、
授業のあり方は変わる。
一斉指導の良さもある。
個別学習の良さもある。
どちらか一方ではなく、
子どもの姿に応じて選び取っていく。
そのためには、
日々、子どもをどう見取るかが問われる。
「見取る」って、結局なに?
ただ、この「見取る」という言葉。
自分の中では、まだはっきりと言語化できていません。
なんとなくわかっている気はするけど、
それを説明しようとすると止まってしまいます。
今回の研修で、
自分の中の課題が一つはっきりしました。
立ち返る場所
あと、印象に残ったのは、
困ったときには指導要領の総則を読む、という話でした。
授業づくりに迷ったとき、
ついテクニックや方法に目が向きがちになります。
でも本来は、
もっと根本の部分に立ち返る必要があるということだと思います。
当たり前のことだけど、
改めて大切にしたい視点だと感じました。
問いは残る
今回の研修を通して、
何か明確な答えが手に入ったわけではありません。
むしろ、
問いが増えました。
でもそれでいいのだと思います。
「深い学び」とは何か。
「いい授業」とは何か。
「見取る」とは何か。
これらの問いを持ち続けながら、
目の前の子どもと向き合っていく。
その積み重ねの中でしか、
自分なりの答えは見えてこないのだと思いました。
