知ると安心〜声変わりのひみつ〜

学校で子どもたちの前で20分間、テーマは自由にお話をする機会があるのですが、今回は5.6年生向けにお話しした内容から。

不安から安心へ

声変わりってなんだかよくわからんけど、急に声が出にくくなってきたり、歌う時には周りと音合わせにくかったり…

この「よくわからない」が不安の正体だと思います。

そこで、声変わりについて、正しい知識を学ぶことで、変声期の今、または来たるべき時に向けて、

「そういえばあんなこと言ってたなぁ。これか、声変わりって。」

くらいに安心して迎えられるようにしたい。と言う思いから、この話をすることにしました。

声が出る仕組み

まずはここから。

声が出る仕組みを知ることで、声変わりが起きる原因もわかりやすくなります。

早速ですが、クイズです。

Q.声はどこから出てくる?↓











A.肺から空気が流れて気管を通り、声帯を通って声帯が震えて出てきた音を口内等で響かせたり、舌や唇で言葉に変えている。

これが声。

声帯の説明の時に、紙笛を使ってわかりやすくします。

空気の振動で音がでるが、それだけでは話したり歌ったりできない。そこで、口から発するまでに声を仕上げている。

あとは声帯の位置。

私は喉仏が出ていてわかりやすいので、この辺にあるよー。と伝えます。(実は次の話にもつながる)

なぜ声が変わるのか

ここから声変わりの話へ。

その前に、またまたクイズ。

Q.楽器は大きくなればなるほど、音は〇〇なる。

A.低くなる

さすがは高学年、すぐに答えてくれました。

でも、それが実は声変わりが起こる答えでもあるんです。

身体は成長して大きくなりますよね?

人の身体も楽器と同じ、大きくなれば低くなる。

つまり、


身体の成長に合わせようとして、

声帯(声)が変化していく

これが声変わりの正体。

でも、ポイントはここ。


合わせようとして

身体の成長とともに、うまく成長してくれないのが声帯。そう、とても繊細なのです。

だから、身体の成長と声帯の成長の足並みが揃わないと、声が出しづらくなる。

声変わりで声が出にくい、歌いにくい原因の一つがこれです。

あとは、声帯の周りの筋肉も影響しています。

ちなみに、喉仏は成長した声帯を守るために大きくなり出てくる骨(軟骨)です。

声変わりの瞬間

声変わりについて少しわかってきたところで、ある動画を見ます。

私世代には懐かしい

「トリビアの泉」〜素晴らしきムダ知識〜

その中から、

「少年の声変わりの瞬間が録音されたレコードがある」

12歳から声変わり完了の15歳まで(この期間は人による)を、同じ歌を歌い続けて記録されたもの。

頭で理解したことを、実際の声変わり過程の声を聞くことで、

これが声変わりかぁ

と子どもたちは納得している様子。

と、ここでもう一つクイズ。◯✖️クイズです。

Q.女性も声変わりする?

A.◯

ただし、男性ほど変化はない。

理由は単純。

男性と女性で身体の作りが違うから。

喉仏が大きくなるほど、女性は声帯の変化が少ない。

でも、声は変わります。

先ほどの音声の女声版も聴き比べてもらいますが、難しい。

大人っぽく艶のある声になっていると、説明して終わります。

ちなみに、男声は約1オクターブ(ドからドまでの8音分)低くなるのに対して、女性は約3音ほど。

まとめ

最後に二つのことを伝えています。

一つは


「あなたの持っている声は

 あなたにしか出せないもの」


名前と似ていて、産まれた時に授かるもの。

でもこれは、身体の成長とともに変化していく。

同じ身体を持つ人はいないので、世界に1つだけの声。

(モノマネはあくまで寄せているだけ)

もう一つは


「自分の声を好きになって

 自分の声を大切にしてほしい」


録音して聞いてみた自分の声って、

え、こんな声なん?!

と思うことがあると思います。

それもそのはず。

自分の身体に響いている声と、外で響いている声かの違い。

でもやっぱり、自分にしか出せない声。

大事に使おう。

知ることで生まれる安心

知識がなくても、調べればなんでもすぐわかる時代である。

でも、すぐ知れることと、知っているとでは全然違う。


知っていることで生まれる安心もある。

知らないとなんとなく不安になることがある。


知ろうと思って動き出す力。

もっと知りたいと、さらに動ける力。

そう言った意味では、最初の投げかけにあたる基礎知識は、誰かから教えてもらわなければならないのだと、私は思う。

自分の声、好きになれましたか?