「心理的安全性って、結局なんなん?」
最近、よく聞く言葉。
なんとなく大事…いや、めちゃくちゃ大事。
私の今のテーマでもある。
でも、いざ説明しようとすると、少し言葉に詰まる人も多いのではないでしょうか。
私はというと、「ウェルビーイング」は正直まだふわっとした理解でしたが、
心理的安全性については、資格を通して学んできたこともあり、
比較的イメージを持てているつもりです。
なので今回は、自分の経験も交えながら、言葉にしてみたいと思います。
心理的安全性とは
「心理的安全性(psychological safety)」とは、組織のなかで自分の考えや気持ちを、誰に対しても安心して発言できる状態を表す度合いのことです。組織行動学の専門家として知られるエイミー・C・エドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義されています。
引用:心理的安全性とはhttps://www.recruit-ms.co.jp/glossary/dtl/0000000230/
心理的安全性とは、
簡単に言えば「安心して発言や行動ができる環境」のことです。
否定されない。
バカにされない。
ちゃんと受け止めてもらえる。
そんな状態のことを指します。
そこで、少し自分の言葉に置き換えてみた。
「無理せず、自分らしくいられる環境」
ウェルビーイングとの違い
ウェルビーイングは、
自分自身の「状態」の話です。
心や体が満たされていて、
無理せず、自分らしくいられているかどうか。
一方で、心理的安全性は、
周りとの関係も含めた「環境」の話です。
安心して発言できるか。
間違えても受け止めてもらえるか。
こうして見ると、
似ているようで、少し視点が違う言葉です。
ただ、どちらも切り離せるものではありません。
環境(心理的安全性)が整うことで、
個人の状態(ウェルビーイング)も高まり、
逆に、自分に余裕があることで、
周りに安心できる空気をつくることもできる。
そんなふうに、
お互いに影響し合う関係にあるのだと思います。
ウェルビーイングについての記事はこちら↓
インプロとの出会い
私が心理的安全性という言葉と出会ったのは、2年前の校内研修でした。
その頃、インプロ(即興)について学んでいた私は、
「心理的安全性インプロファシリテーター」という資格の存在を知り、すぐに動き出しました。
インプロをすること自体が目的ではありません。
インプロができるくらい、
なんでも言い合える環境をつくること
それが目的です。
心理的安全性を感じた2つの場所
これまでに、「これが心理的安全性か」と感じた場所が2つあります。
心理的安全性アンバサダー
一つは、資格取得後に参加することができるコミュニティです。
初めての参加、しかもオンライン。
それでも、不思議と安心してその場に入ることができました。
職種も年代もバラバラ。
それでも、変に気を遣いすぎることなくいられる。
そこには、「受け止めてもらえる」という安心感がありました。
なぜなら、メンバーの全員が心理的安全性について学び、
それを醸成するトレーニングを受けているから。
学校劇部会
もう一つは、まだ心理的安全性という言葉を知らなかった頃の話です。
全国の私学の先生が集まる研修で、学校劇部会に初めて参加したときのことでした。
最初は少し入りにくさもありましたが、
アイスブレイクや体験型の活動を通して、少しずつ緊張がやわらいでいきました。
その多くは、演劇的な手法を使った活動でした。
うまくやろうとしなくていい。
まずはやってみる。
そんな空気の中で、自然と関係ができていったのを覚えています。
年にたった一度、3日間だけの関わり。
それでも、すっとその場にいられる。
今思えば、あれも心理的安全性のある場所でした。
心理的安全性はどうやって生まれるのか
では、どうすれば心理的安全性は生まれるのだろうか。
正直に言うと、
一人の力だけでつくるのは難しいと感じています。
だからこそ大切になるのが、
はじめに「場のルール」を共有することです。
例えば、
・失敗しても大丈夫
・否定しない
・受け止める
・「Yes, and」でつなぐ
こうした前提を共有した上で、
実際の関わりや活動の中で、少しずつ築いていく必要があります。
よくある誤解
ここで、一つ大事なことがあります。
心理的安全性は、
なんでも許される関係ではありません。
ただ優しいだけの場でも、
なあなあで済ませる場でもありません。
あくまでも、
自分の意見を安心して言える環境
だからこそ、ときには意見がぶつかることもあります。
それでも、「この人には言っても大丈夫」と思える関係。
それが心理的安全性だと感じています。
教育現場で考える心理的安全性
学校でも、同じことが言えます。
子どもたちが発言するかどうか。
挑戦するかどうか。
それは、その教室の空気に大きく左右されます。
そしてその空気は、教師の意識によってつくる部分が大きいです。
「いい授業をしよう」と内容を考える前に、
安心して発言、挑戦できる場になっているか。
そこを問い直すことが大切なのではないでしょうか。
まとめ
心理的安全性は、特別なスキルではなく、
日々の関わりの積み重ねの中で生まれるものです。
だからこそ、まずは自分の関わり方から。
どんな言葉がけをしているか。
どんな空気をつくっているか。
そんなことを、これまでの経験をふりかえりながら考えました。


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