ある週末。子ども2人を連れて、親戚の家に遊びに行った時のこと。
そこにはたしかに、相手によって役を演じ分けている子どもたちの姿がありました。
小さな子どもたち
うちの子は3歳と1歳の2人兄弟。
従姉の子は8歳と4歳の兄弟、そして2歳の妹。
8歳の長男は用事のため、2人はお留守番。
そこにお邪魔させてもらい、お昼からの時間を一緒に過ごさせてもらった。
4人はほぼ初対面。
どういうふうになるかなー。と思っていたら、思いの外、仲良く遊んでいた。とくに上の子同士。
下の子同士は、向こうの2歳の妹ちゃんが1歳のうちの弟にかまってくれてる場面が何回もあったが、拒んでいた。笑
大きなケガ、けんかも起こることなく、おやつと晩御飯も一緒に食べていた。
なんなら、最後はお風呂も一緒に入れてもらった。
上の8歳のお兄ちゃんとは最後少ししか会えなかったので、また遊びに行きたいなと思った。
うちの長男もそんな様子だった。
とてもいい休日でした。
小さな社会
そんな平和な様子を見ていて…
上の子同士。
うちの子は追いかけっこや真似っこが好きなようで、それに気づいた1つ上のお兄ちゃんは、追いかけ追いかけられ遊んでくれたり、やってることと同じことをしたりと、楽しそうに遊んでいた。
うちの子は、まるでお兄ちゃんができたかのように。
従姉の子も、まるで弟ができたかのように。
いつもとはまた違う雰囲気で遊んでいた。
下の子同士。
うちの子は、いつも通り、自由気ままに。兄が近くにいない時間も多かったため、いつもよりのびのびと遊んでいた。
従姉の子は、まるで弟ができたかのように、うちの子にかまってくれたり、ギュッとしようとしてくれたり。
普段は見えないような感じがあったみたい。
ただ、うちの子はかまってくれるなという感じではあったが…笑
そこで思った。
「人はいつから役をまとうのだろうか。」
人は演じる生き物?
色んな演出家の方や、演劇関係の本を読んでいると、
「人は日常的に演技をしている」
という言葉をよく見聞きする。
・場所に応じて
・相手に応じて
・状況に応じて
同じ言葉でも、
言葉遣い、言い方、気持ち
また、相手の話の聞き方など
皆さんも
それぞれ使い分けているのではないでしょうか。
この日の子どもたちは、明らかに普段とは違う自分を演じていた。
でも、嘘をついているわけではない。
その場に合った自分を自分で選んでいる。
社会学者のアーヴィング・ゴッフマンは、
人のふるまいを「ドラマ」にたとえた。
そして、場面ごとに「役割」を演じていると考えた。
そこから「仮面」という言葉も生まれる。
仮面というと、自分の素顔(本当の自分)を隠すように感じるかもしれないが、
・自分を表現するための道具
・他人と関係を作るための道具
それが「仮面」だと私は考える。
安心仮面
そんな子どもたちの楽しく遊ぶ姿を、私は安心してみていた。
同い年の子たちと遊んでいる時よりも、
異年齢の中で遊んでいる時のほうが、
落ち着いてみていられる。
それは、異年齢の中で自然と役割が生まれているからではないだろうか。
いつもよりお兄ちゃんの顔。
いつもより甘えている顔。
少し背伸びをしたお姉ちゃんの顔。
(末っ子坊は、いつもの顔。笑)
一人一人がその場に合った「仮面」をつけている。
だから、ぶつかり合うことが少なかったのだと思う。
役割があると、人は少し落ち着くかもしれない。
安心って、ありのままの自分でいられるだけではなく、
自分で選んだ「仮面」をつけることでもある。
小さな役者たち
子どもたちは、その時々の役を演じている。
うまくいく時もあれば、ぶつかり合う時もある。
どっちであれ、それは社会の中で生きるための練習なのだと思う。
小さな役者たちは、今日もその場に合った役を選びながら生きている。
その姿をいつまでもゆっくりと、信じて見ていたい。
