観劇会で関西演劇界では知らない人はいないであろう、いいむろなおきさんをお招きすることができました!
まさか、本当に来ていただくことができるとは…それだけで感無量です。
そしてなにより、世界レベルの「本物」を子どもたちに届けることができたこと。
本当にかけがえのない時間になりました。
そんなパントマイムを観る中で、子どもたちと一緒に得ることができた学びをふりかえり…
鉄は熱いうちに、いざ!
これぞ「本物」
まずは、いいむろなおきさんのすごさ。
舞台上でたった一人。
そんな中、舞台の広さなんて関係なし。
いいむろなおきさんの体のパーツ一つ一つの動き、表情。
それに引き込まれるように見入って集中している子どもたち。
と思いきや、ユーモアあふれる演出に自然と笑いが起きたり、ツッコミが飛び交ったり。
この素直な反応こそ、私が子どもと関わることの面白さの一つで、先生をやる楽しさでもあると思います。
子どもは「本物」に反応する。
それと忘れていけないのは、舞台の裏方さん。
今回は、音響と照明。演出とタイミングが見事にマッチして、知らず知らずのうちに舞台を何倍にも引き上げていました。お見事です。さすがプロ。
伝える?伝わる?
パントマイムは、言葉を使わず体の動きや表情だけで気持ちや場面を表現して伝えるものです。
そんなパントマイムは、時には言葉よりも伝える力が強くなります。
少し話はそれますが、パントマイムに限らず、舞台上で起こっている演劇の類はすべて、見る側の想像力をもってして初めて成立する、なんとも未完成なものなのです。
舞台上で起きている嘘を受け入れてもらうことで、初めて伝えることができる。
いや、むしろ見る側が勝手に思うように受け取っているだけかもしれません。
実際、やっている側が感動していようが、見ている側にはそうは伝わっていないことなんてよくある話です。
それは、今回は子どもたちが純粋に受け取った。「本物」をみたからこそ。
だから想像することができた。
物語はある意味子どもたち見る側が完成させたといっても過言ではない。
それを間近で見ることができました。
伝えるのは「言葉」だけじゃない。
「身体」、「表情」、時には「間」
さらには、受け取る側の考える力、「想像力」
パントマイムは身体と表情を見ることで受け取るため、言葉を聞く必要がない分、目だけで受け取って、さらには頭で想像する力が強くなるのではないかと考えました。
相手が何か考えてくれることで、初めて何か伝わる。
伝えるって難しい。
安心を生む表現
非言語能力について少しふれておきたいと思います。
「言語」だけで伝えるのは、じゃんけんでいうと「グー」しか出さない状態だと思います。
でも時には「身体」を使った「チョキ」や、「表情」を使った「パー」を合わせることで、百戦錬磨のコミュニケーションの達人になれるのではないでしょうか。
次に何出すかのタイミングは難しいかもしれませんが…
言葉を使って話し合ったり、説明したりの言語能力の他に、図やグラフを用いての表現などはあるものの、非言語能力という言葉は学習指導要領には直接出てきません。
しかし、多様な表現の中には、話したり、文にすること以外にも、それこそパントマイムのように「身体」や「表情」なども使って表現することで、伝わりやすくなることもあるでしょう。中には、言語を使わない表現という選択肢があることで安心をする子もいるかもしれません。
その人によって、より伝えやすい、より伝わりやすい表現が、教室の安心を生むことになるかもしれません。
パントマイムの面白さ
最後にはパントマイムの体験コーナーもありました。
身体の細かなストレッチから、パントマイムといえばおなじみの壁やロープが見えるようにやるやつ。
そして、エスカレーター。
何人かチャレンジしましたが、みんな上手!
終わってから先生同士で話していた中で、「やってもできているかどうかわからん」状態に共感。
でも見てる側からは、相手の思っている以上にそれが伝わっている。
先ほどの話にもつながりますが、これぞ、受け取る側の想像力の賜物なのでしょう。
相手がやっている以上のことを、想像力で補完してるからこそ、見ていて「おー!」となるのでしょう。
道端で知らない人が急にパントマイムをやりだしても、きっと「急に何してんねやろ」で終わる。
そういうことなんでしょう。
そして無事、終演後は教室で子どもたちがパントマイムをやりまくる時間がいろんな教室で起こっていたようです。
本当に、来ていただけて良かった!
主役
本日の主役はもちろんこの方、いいむろなおきさんでした!
そして、舞台を見ながら頭の中で物語をつくっていた子どもたちも、
立派な“もう一人の主役”だったのだと思います!
一人で舞台に立ついいむろさんと、
全力で想像する子どもたち。
その両方があって、あの時間が生まれました。
パントマイムは、「見る側も参加する表現」なのかもしれません。
今回のこの舞台は、
演じる人だけでなく、
想像する子どもたちによって完成していた。
その姿を見届けることができたのが、何よりの収穫でした。
改めて、いいむろなおきさん、そして想造舎の皆様、本当にありがとうございました。
学校関係者の皆様、観劇会の演目でお困りでしたら、ぜひ参考にしてください。

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