学びのきっかけ 英語編

英語って必要??

と、大学卒業して4年くらいまではずっと思っていました。

中学2年生で挫折してしまった英語。

そこから、欠点ギリギリラインを通りながら生きてきた自分に、突如、大きな壁が立ちはだかるのであった。

国内なのに!

今まで海外に一歩も出たことのない私。

日本におるのに、英語なんかいらんやろ!と思っていましたが、後々自分の首を絞めることになろうとは…

ことの始まりは、がむしゃらに受け続けたUSJのオーディション。

3度目の正直で見事合格!の私に待ち受けていたのは、外国人ばかりの職場環境だった。

初日。

ショーに関わる今期からの新人が一堂に会した。

30人ほどが円になり集まっていく。日本にいるのに海外研修に来たかと思う錯覚が起きた。ほぼみんな外国人。

当たり前のように英語が飛び交う中、ショー全体の演出家主導のもとイントロダクションが始まった。

私含む日本人キャストのそばには、ステージマネージャー兼通訳がいてくれて、何を話しているのかは教えてもらえた。

これなら大丈夫か!と思うのも束の間。

仕事に関わる大事な話の時以外は、通訳は基本なし。

デビュー後は、男性キャストの楽屋に私以外は外国人3人の、これまた異世界空間での職場環境が始まった。

英語が苦手、+シャイな私はかなり苦労した。

Google翻訳様様でした。

1年目はショーに慣れることで必死な部分もあり、2年目に比べると十分にコミュニケーションをとることができなかったのが少し後悔である。

でも不思議なことに、そんな空間で週5日過ごしていくうちに、英語でも何を言っているのかなんとなくわかるようになってきた。環境って大事。

ある後輩には韓国語しか話さない母がいる。日本人と韓国人のハーフである。
彼は日本語しか話せないが、韓国語で話す母の言っていることがわかるという。しかも母の話す韓国語限定。
言語ってなんだろう?

正解のないコミュニケーション

英語は正しく間違いのないようにしなければいけないと思っていたこれまで。

だってテストで点数をつけられるから。

でも日本語を話せるようになるまでは授業もテストもない。

自分で色々聞いて学んで試しながら、自分で正解をみつけていったと思う。(2歳になった息子がまさに今そんな感じ)

英語もそれでよかったんだと気づいたのか、自分に余裕ができたのもあってか、積極的にコミュニケーションをとることが増えた2年目。

ただ、ここから必要なのがやはり知識。

最低限単語や表現をしらないと、伝えたいことがわからない。

そこから調べたり勉強したことは、実際に使っていくなかで初めて自分のものになっていった。

ただ、コミュニケーションはそれだけではないこともわかった。

ユーモアは世界共通な部分も多かった。くだらない言動でも彼らは笑ってくれた。

話すだけではなくて、しょうもないことでちょっかいをかけることでも、コミュニケーションになることもわかった。

きっかけその1

ここからの2年目は、仕事もプライベートも本当に楽しかった。

彼らと休日出かけたり、パーティーに呼ばれたり(1年目もあったが隅にいた…)、自分の誕生日会に招いたり…

英語を学ぶきっかけとなったのは、必要に迫られたから。

そういう意味では留学って一つの方法なんだと納得した。

ただ、職場環境が変わった今は、英語で話すタイミングもなくなり、前のように話せるのかどうか…

何度もいうが、環境って大事。

なぜ今、外国語なのか

小学校でも外国語の授業が必修になった。

なぜそこまで重要視するのかわかったことが、2回目のきっかけとなった。

話は少し変わるが、私はここ2年ほど演劇教育を研究主題としてやってきている。

話せば長くなるので、簡単に演劇のもつ効果だけを少し…

  • コミュニケーション能力の向上
  • 他者理解の面白さ、難しさを知る
  • 自主性、協調性、想像力、創造力が育つ

これから予測できない将来を生きていくために必要な力が、演劇的手法を用いた教育活動によって育つと考える。

実は、外国語活動の目標と重なる部分があった。

キーワードは言語と文化、多様性。

外国語活動というと、主に英語の言語の獲得がメインと思い込んでいたが、それと同時に異国の文化を学ぶことも言語と同じくらい大切であると指導要領から読み取れる。

そして近い将来、外国人と社会の中で出会い、ともに仕事をする可能性が昔に比べてはるかに高くなった社会。

そんな中で、外国人に限らず、育ってきた環境や価値観が違う人とともに社会で生きていくために必要なのが、対立する討論、ディベートなどだけではなく対話。

お互いの価値観や情報を交換すること。そして、価値観をすり合わせて新たな価値を創造する力。

それらが、これから予測できない将来を生きていくために必要な力となるのではないだろうか。

きっかけその2

そんな中で、コミュニケーションを最低限とることができるためにも、世界で多く話される英語はとても大事であると、自分の中でやっと落ちた。今更…

ただ、すぐに環境を整えるのは難しいので、まずはコツコツ毎日アプリで勉強しているのであります。アプリ便利。

私は勉強に向かうことが苦手であるが、やはり、自分の中で必要性を感じないと気持ちが向かないのは、共感できる方もいらっしゃるのではないだろうか。

ただ、子どもたちと学習する上では、必要性も大事だが、まずは学びたくなるきっかけとなるしかけ、教材や発問の準備が重要になってくるなとも思いました。言うは易し…

終わりのない学び

大人になったら勉強しなくていいとどっかで思っていた頃のある私。

いや、むしろ大人になってからの方が学び続けなくてはいけない。

しかも、自ら進んで。

そんな時に必要となる「学びに向かう力」

それが育つには何が必要なのか。

多くの研修から学ぶ夏が始まった。